お知らせ

News

インプラントにおける骨移植

インプラント治療を成功させるためには事前の診断が重要となります.様々な検査を行いますが,特に重要となるのはインプラント治療をしたいところに骨があるかどうかです.歯を失って時間が経つとその場所の骨は徐々に吸収され減少してしまいます.骨の減少が著しい場合は骨移植による骨造成が必要となる場合があります.

骨造成は自家骨移植と他家骨移植のどちらかを選択することになるのですが,それぞれにメリットデメリットがあります.

①自家骨移植

患者様ご自身の骨を別部位から採取し,必要な部位へ移植する術式です.

ご自身の組織なのでアレルギー反応や拒絶反応が起こりません.

移植した骨が安定するまで数ヶ月かかり治療期間が長くなりますが,完成した骨は血液も循環し免疫力を有した健康な組織となりますので,インプラントの長期安定を目指す上でとても有効な治療法です.

②他家骨移植

人工的に作られた骨,または他の生体から抽出した骨を移植する術式です.

術式が簡単でインプラント一次オペと同時に行える場合があり,治療期間が延長しません.

頻度は低いですが,アレルギー反応や拒絶反応が起こる可能性があります.