医療費控除を活用するために
保険診療と自由診療の一部で支払った金額を確定申告の際に届け出ることにより,医療費控除の制度を利用することができます.
申告者とその生計を同じとする配偶者とその家族が1年間支払った医療費を対象とし,その合計が10万円以上であった場合,計算した金額を医療費控除として所得金額から差し引くことができます.
家族全員の領収書を集めれば医療費控除を受けられる10万円に達する場合もありますので,医療機関からの領収書は保管し,まとめて確定申告で活用しましょう.
以下の計算式は令和6年に用いられたものです.

医療費控除を受けるためには,医療費控除の明細書を所得税の確定申告書に添付する必要があり,領収書は5年間保管する必要があります.
保険診療分はマイナポータルと連携して医療費控除が申告できるようです.
医療費控除に使用できる医療費通知情報をマイナポータル経由で取得し,所得税の確定申告書を作成する際に自動入力する機能があるそうです.
自由診療分は従来の方法となりますので領収書は大切に保管してください.自由診療は高額となる場合もありますので,医療費控除を是非活用してください.
控除対象となる例
・インプラント治療
・医療目的のセラミック治療
・医療目的の矯正治療,または子供の矯正治療
・通院や子供の付き添いのための交通費
・歯科ローンで支払った治療費
控除対象とならない例
・美容目的の矯正やホワイトニング
・自家用車での交通費(ガソリン代,駐車料金など)
・歯ブラシなど予防ケアの費用
・歯科ローンで支払った金利や手数料