顎関節症ってなに?
「朝起きると顎が痛い」
「最近顎で音が鳴るようになった」
「口が開きづらくなったけど,どこで診てもらえばいいかわからない」
お口を開ける時,噛む時,痛みや違和感を感じる時は顎関節症の可能性があります.症状の緩和や対処法がありますので,早めの受診をお勧めします.
顎関節症とはいったいなんなのか.症状により1〜4段階に分類されます.
1.関節周囲の筋肉のコリや痛み
食いしばりや歯軋りにより筋肉が過剰に使われ,疲労の蓄積や筋肉の損傷が生じた状態です.肩こりと似た感じですね.
2.関節のクリック音(カッキン,カチンなど)
上顎と下顎の間には関節円板という組織があり,関節円板が変形することにより異音が生じるようになった状態です.
3.関節のクレピタス音(ジャリジャリ,カリカリなど)
関節円板の損傷が進み,上顎と下顎が直接接触するようになり異音が変化した状態です.
4.口が開かなくなる
上顎と下顎の骨同士が癒合してしまい,顎の関節が動かなくなってしまった状態です.
初期段階での対処法はとにかく安静にすることです.食事以外では上の歯と下の歯を接触させないなども効果的です.
顎関節症は原因の特定がとにかく難しい疾患として有名です.どのような症状があり,どのような経過を経ているのか,詳しく検査し精査することで個々にあった治療を考えねばなりません.
痛み止めの処方で改善する場合もあります.睡眠時など無意識下での歯軋りが原因の場合は治療法装置(スプリント・マウスピース)を製作する場合があります.保険で治療が行えますので,お悩みの方はお電話ください.